鳥の卵:孵化から巣立ちまで

15 May

ガーデニングの途中でクロッカスの下に鳥の巣を見つけたのは4月24日。鳥は巣を木の上に作ると思い込んでいたので、地面に巣を作る種類がいるのだとびっくりしましたが、絶好のチャンス!親鳥の邪魔をしないように観察させてもらうことにしました。

クロッカスの葉が生い茂り、巣はすっぽり隠れています。卵を温めていた親鳥も半分ほど体が隠れていました。卵は合計5個。卵・巣の発見から11日目に孵化しはじめました。0

孵化第1日目: まず3羽が孵化。目の周りが大きく黒く仮面ライダーみたいですね。産毛が頭など所々に生えているけれども、ほぼ地肌がむき出し。羽根や足は全く見えません。1

孵化第2日目: 4羽目が孵化。親鳥がえさをやりに来るとき以外は余り動かずに下を向いています。2

孵化第3日目: 残りの卵がなくなっていました。周りを探してみましたが見つからず。ちなみに、生まれた後の卵の殻も巣の中にも周りにもありません。親鳥が遠くに捨てに行ったのかな?目の形が少し見えてきました。でも、1本線だけです。

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孵化第4日目: 少しは色が黒くなってきたような?親鳥は温めにきたりえさをやりにきたりと忙しそうです。いつ見ても、一羽は直ぐ上の木の枝でさえずっています。その間に、対の一羽がえさを探しにっているのかな?

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孵化第5日目: 目が一本線よりかは太くなってきました。肌色部分が少なくなってきましたね。大分、大きくなったけれども、親鳥は上に座って温めるので、その下から顔だけのぞかせているのが可愛らしい。

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孵化第6日目: 羽根がはっきりと形作られ、一気に鳥らしくなってきました。右下のが1日若い雛。明らかに大きさが違いますね。大分鳥らしくなってきました。目の周りの黒かった部分も目立たなくなり、完璧に開けることはありませんが、すっかり目の形になっています。6

孵化第7日目: 巣を見ると違和感が。大きくなり巣が狭くなってきているので、なかなかはっきりと見えなかったのですが、1羽いなくなっています。周りを探してみましたがおらず、巣が荒らされた形跡もなし。自然界のことなので色んなことが起こるのでしょうが、1日若い雛は無事。だから外的な要因かとも思いますが、謎のままです。

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孵化第8日目: 目が見えているかどうかは分からないのですが大分開いてきました。1日若い雛の成長の遅れは明らかです。1日でこんなに違うのですね。でも、すっかり鳥になりました。もう、親が温めに来ることもなくなりました。

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孵化第9日目: ラッキーなことにこの日までほぼ晴天の良いお天気が2週間続きました。しかし、この日は春の嵐で雨風雷と人間達は大変でした!彼らは体も羽毛で覆われていたせいか全く問題なかったようです。9 storm

孵化第10日目: 朝一で見たときは確かに3羽いたのに、しばらくして見に行くと1羽しかおらず!あせって周りを見渡すと巣から出て歩いていました。(ちなみに今年初のハミングバード見ました!)

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羽根を羽ばたかせることなくヨチヨチ歩き。明日にでも飛ぶ練習をして巣立ちかなと思って夜帰宅すると・・・巣が空っぽです。

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でも、親鳥は変わらず木の枝でさえずっているから近くにいるだろうと探していました。が、地面には見当たらず。

ふと、鳥が2羽だけでないことに気づきました。更に、親鳥が後を追いかけるように動き回っていることも。そして、決定的なことに、ある1羽が隣に停めてあった車にぶつかりました。

そうです。1日足らずで飛び方をマスターしてしまったのですね。朝見た時は産毛も残り、まだ雛っぽかったのに暗闇で見た感じではすっかり成長してました。大きさも見た目も親鳥との違いが分からないほどで、生まれて10日程とは信じられないのですが、そうとしか説明がつかないですものね。

というわけで、雛達は孵化して第10日目に巣立っていきました。"鳥の巣症候群"ではないですが、ちょっと寂しいな!でも、色んなことを勉強した日々でした。何より雛達は可愛かったですしね。

来年はハミングバードが巣を作ってくれないかな?

ちなみに親鳥はこちらです。名前がお分かりの方は是非ご連絡を。すずめより小さいかな?

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未練というか癖というかついつい翌朝も巣のチェックをしに。当然のこと空っぽでした。一枚目の写真と違い、クロッカスの葉も枯れてきて巣がはっきりと見えますね。

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数羽がさえずったり飛んだりしていましたが、それが親鳥なのか子供達なのか全く別の鳥なのか全く区別がつきません!

今まで遠慮して出来なかったガーデニングに励むぞ!!

(May 2013)

2 Responses to “鳥の卵:孵化から巣立ちまで”

  1. ぴーちゃん  June 7, 2018 at 10:42 pm #

    初めまして。
    年数が経ってからのコメント失礼します。
    小鳥の巣立ちで検索したら、こちらがヒットしました。
    画像の鳥の種類が判らないとの事でしたので、既に解明済みで失礼かとは思いましたがコメントさせて頂いております。
    画像の小鳥は カワラヒワ と思われます。
    実は、当方カワラヒワの雛を保護し育てています。
    巣立ち前と思われる雛が、羽と足を怪我して飛ぶことが出来ず猫に狙われていた為保護し、何とか野生に返そうと治療しましたが、羽が折れていて元に戻らず距離を飛べない為そのまま飼育しております。
    今年で5年になります。
    育てている為 姿かたちを熟知しております。
    羽の部分に黄色い色が垣間見えている事からも判断してカワラヒワだと思いました。
    すずめと同じくらいの大きさ色形で とても可愛く鳴きます。
    よく見るとすずめと同じように身近にいますので探してみてください。
    ご参考までにして頂けますと嬉しく思います。

    • tina June 9, 2018 at 7:43 pm #

      ぴーちゃん さん

      コメントありがとうございます。カワラヒワですか!ネットで写真を見てみると確かに似てますね!(実際には小さくてなかなか細かいところまで観察できないので・・・)
      私は、何もせずに可愛らしい姿を楽しませてもらいましたが、野生の鳥を実際に保護して飼育されているのは楽しいだけではないと思います。でも、5年とは長生きなのですね!
      実は今年も巣立った後の巣を数個庭で見つけました。これからはもっと気を付けて姿を探してみます。色々勉強になりました。ありがとうございました。

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