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宮部みゆき著の『ソロモンの偽証 第2部 決意』、『ソロモンの偽証 第3部 法廷』、有川浩著の『海の底』、山田詠美著の『ジェントルマン』、藤堂志津子著の『ジョーカー』、Maria Semple著の”Where’d you go, Bernadette”、Candance Bushnell著の"One Fifth Avenue"、F. Scott Fitzgerald著の”The Great Gatsby”、Jhumpa Lahiri 著の”Interpreter of Maladies”。
宮部みゆき著の『ソロモンの偽証 第2部 決意』がこの3部作の中で一番面白かったかな。『ソロモンの偽証 第3部 法廷』も面白かったのですが、どんでん返しが起こるストーリーではないのは明らかなので、結末の行方が分かりだした時点で少々退屈になりました。
更に一番最後はありきたり過ぎて私の望んでいたのと違うかな。でも、満足でした。一気に読みきりましたから。
有川浩の作品も結構読んでいるのですが、彼女の著書を一言で表すと『青春!』ですよね。なので、こちらに元気がない時にはその勢いについて行けません!今回のように突拍子もない内容もそれなりに読ませてしまうのはやはり巧いのでしょうね。お気に入りではないけど(元気な時には)、読んでしまう作家です。
山田詠美の作品はひょっとすると初めてかもしれません。短めの小説だし読みやすい文体なので一気に読み上げました。内容は如何せん救いがなさ過ぎるのではないかと。ハッピーエンディングは好きではないし、ある意味ハッピーエンディングなのかも知れませんが。でも、嫌いなタイプではなかったのでまた機会があれば読んでみたいと思います。
『ジョーカー』は、全く期待もせずに読んだせいか面白く読みました。内容とページ数がマッチしていて無駄なく読めたと言いますか。この筆者ははじめてかも。また機会があれば読んでみてもよいかな。
洋書は、先月からの読み残しの“The light between oceans”。物凄く苦手な文体ではなかったのですが、多少読むのに時間がかかりました。ラストはありきたりかな?とは思いましたが、事実が判明してからの展開は読み応えがありました。特に感動するという訳ではないですけど巧くまとまっていたと思います。
”Where’d you go, Bernadette”はシアトルが舞台。と言う訳で楽しく一気に読みました。メールのやり取りなどで話が進むという構図は私には読みやすかったです。が、後半、謎解き時の段階でかなり失速しました。私の苦手な、無理やりまとめたハッピーエンディングな感じで。でも、カリグラフィー作品を作りたい引用文が沢山見つかったので良しとしましょう。
"One Fifth Avenue"はおなじみ"Sex and the city"の作者によるもの。特出して何が印象に残ったとか何かを学んだと言うわけではないですが、理屈抜きに楽しく読みました!"Sex and the city"のDVDのリクエストを出しちゃいました!
その後に読んだ”The Great Gatsby"。あまりの違いに少々戸惑いましたが、映画化されているというミーハーな理由で手にした本。学生の頃、日本語訳で読んだような記憶がありますが、久しぶりの文学作品です。200ページ足らずで不完全燃焼にならず全てのことを書き上げてしまうのが凄いなと思いました。
”Interpreter of Maladies"は、私の苦手な短編小説集。苦手なのは登場人物を理解し始めたと思ったら終わってしまうから。でも、今回はいくつかは面白いと思える話があり、短編小説も悪くないかな?と思わせる本でした。
ようやく洋書が全体の20%近くまでに追い上げてきました。何とか50%までには引き上げたいです。
(June 2013)
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