Calligraphy 9 ~下書き中~

19 Mar

寒い雨の隙間をぬって庭仕事をしていると、頭にポツンと感じたので作業を途中で切り上げ家に入ると、雨ではなくあられでした。先週は暖かかったのでボチボチ冬物の整理を始めだしていた私。こちらも中断です。

さて、2作品の清書を済ませてしまおうと誓ったものの、ついつい新しい作品に手を出してしまいました。このままうまく行くと今月中に完成か?という所まできました。

project 9 draft

今回の作品はこのようにして始まりました。

気に入った引用文が見つかると、レイアウトなども一緒に浮かぶ場合と、そうでない場合があります。今回は前者。幸先よいスタートです。

そうなるとまず頭に浮かんだレイアウトを鉛筆でざっと書き出します。それが上の写真。使用している紙は、確かパンが入っていた袋かな。この作業は家に篭って黙々とするというより、ひらめきで思い立ったら何処でもというものなので、カフェなどが多いです。よって、こういった袋や紙ナプキン等に書くことが多いです。ははは。

この段階で、頭で描いたことが実現できるかどうかの第1のふるいに掛けられます。今回はそれをパスしました。順調な滑り出し。

次に実際にペンを使い文章を書き、はさみでチョキチョキ、テープでペタペタと"cut & paste"をして思い描いていた通りの場所に収まるのか確認します。これが第2のふるい。ここで脱落すると、レイアウトやハンドの変更を強いられ、最初に思い描いていたものと全く違う方向へ進むものも出てきます。

頭に思い描き、更に鉛筆での下書きだとうまくまとまっていたものも、文字の大きさや単語の長さや文章の切れ目などで、思い描いていた通りのレイアウトにならないことがあるのです。

今回はこちらも難なくクリア。こうスムーズに行くと、カリグラフィーの神様が降りてきた状態と呼んでます。Winking smile

上の段階とほぼ同時で、作品の目玉となる部分も具体的に描き始めます。今回は文頭の文字と絵。この部分はレイアウトやハンドが変更になってもそのまま持ち越すことが多いです。何故なら、通常ここから全てが始まるので余程のことがない限りここを中心に作成していきます。

今回はカフェで2時間程掛けほぼ完成。スマートフォンを手に入れてから便利になりました。以前は家のPCの前に陣取っての作業でしたから。

そしてこの絵と文章を一枚の紙に貼り付け、コピーをとりバランスを見ます。切り貼りしているとやはり見難いので。これでレイアウトの最終確認。行を変えたり、行間を広げたり狭めたり、文字間や単語間をつめたりあけたり、バランスが取れるように単語を左右に動かしたり、フローリッシュを決めたりします。

ここまでくると後は絵の詳細決めとハンドの練習ですね。今回は特に習いたてだったこともあり、いつもよりも多めに丁寧に。スペルも何度も確認します。現在はこの段階です。

全てに納得できたら、下書き用紙に清書と同じ状態で書きます。清書と唯一違うのはカリグラフィー部分のインクは黒、絵の部分は鉛筆又はペンで仕上げ、色はつけません。この状態を"下書き完成"と呼んでいます。

私はここまでの作業が好きなので、ここで作品はよく停滞します。何度も言っていますが、現在2作品がこの状態で清書を待っています。

写真の状態からどのように変身を遂げるのか?4月20日までに完成予定なのでお楽しみに。

(March 2014)

 

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