Calligraphy ~homework assignments 4~

17 Jul

大まかに言えば、「1つの短めの引用文を異なる3作品に仕上げる」という宿題があります。

引用文を見つけてから私が一番にすることは、「どの文字(単語)を飾り文字にするか?」と決めることです。そう、飾り文字大好きなのです。私がカリグラフィーをやり始めて、そして続けている理由といっても過言ではない。

飾り文字となる文字を選ぶのは難しいことではないのですね。書きたい引用文だからイメージがすぐ湧くというか、その文字が既に浮き上がって見えるというか。

でも、これは1作品を作る時のこと。3作品、それも短い文章となると大変です・・・いや、でした。強調したい単語などはそんなにないのですよね。

そして、引用文に対する自分のイメージを打ち破るのが難しい。つまり、第1作品がその時に考えつく最上の仕上がりなのに、それをすぐに否定するものを作らないといけないのは結構エネルギーがいりました。

自分で好きに作れるわけでなく、ハンドの規制があります。更に、今まで自分がしてきたことを講師に評価してもらいたいというのがあるので、3作品ともに飾り文字を使うことは決めており、そう大きく外せない。自分で自分の首を締めてます。

そんな中、先日完成したのが、こちらです。厳密にいうとリメイク作品ですが。

homework assigment4

第4作品

飾り文字は迷うことなく「QUEEN」。そして、「QUEEN」と聞いて一番に思いついたのは英国。それが決まると全てが順調に進みました。

QUEENとKING(DOM)にはそれぞれ王冠と国旗を。ここで前回習ったgilding(ギルディング)を。そして、KINGとDOMの間にはクイーンの横顔を描きました。イギリスの切手に印刷されていますよね。懐かしい。

ハンドは、NeulandとFriedrich Neugebauer氏によるRoman Variation。対比を強めるため、後者はモノラインにしました。

英国好きの私としては大満足の仕上がりとなりました。この引用文を使って更に2作品を完成させます。下書きは既に完成しており、今は色合わせ中です。

第4作品のイメージを破り、より良い作品ができたか?お楽しみに。

(July 2015)

 

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